デザイン階段への想い

ルーツはメイド・イン・アメリカ

 

今から、20年ほど前でしょうか。アメリカを仕事で1ヶ月ほど視察する機会があり、サンフランシスコ近郊のモントレーという瀟洒な、オーシャンビューの町に立ち寄りました。日本でいえば、湘南の別荘地といったイメージになるでしょう。

彼の地のエージェントに連れられるままに高級住宅を次々と案内されたのですが・・・。

 

最後にハリウッド・スター級セレブが余暇を過ごす建物に至って、「あっ、なるほど。デザイン建築とはこういうものか!」と、強烈なインパクトでそれが私の頭に叩き込まれました。

 

とにかく、日本の常識でみると、でかい、無駄が多い、自己主張が強い。

 

およそ島国の者から見て、無駄と思えるモノの中にこそ、他とは違う存在感がある。他人とは違うこそ、価値がある。・・・

アメリカ気質の核心とは、《日常の中の、非日常にあり。》だったのです。

それ以降、当地で日本の建築家(またはゼネコン)が携わったオフィスビルやホテル建築は、自ずと分かってしまいました。 まじめで、几帳面、そしてどことなく窮屈さが漂っているからです。

 

メイド・イン・アメリカは違って当たり前なのでした。徹底的に張り出した下屋、どこまでもだだっ広い吹き抜け、内側に開く両開きドア。そして、あっと驚くリビング階段。すべてが一緒、彼らにとってステータスこそが、居心地の良い空間を実践する唯一の手段なのです。

 

 

Stairs is wonderful

階段はもっとすばらしい

 

(イメージ)

 

階段の可能性をもっと知って欲しい。 階段のすばらしさを多くのひとに届けたい。

 この想いが、他の作り手たちとは決定的に違う、《私たちアイネクスト》の願いです。

 

今、日本の住宅に求められること。それは《生活することへの夢》を持つことだと思います。

それが、リビングであり、ダイニングであり、人々が集う場所であればよいと思います。家族との幸せな語らいを。気持ち安らぐひと時で、生活そのものを充実させること。

そして、その生活を楽しむために、出来るなら、もっと、階段のことを見つめてください。きっと、リビングの空間の中で、ステータスとしてのその存在が、きっと貴方の満足となることでしょう。

 

 

本物を作る。 例えばcantilever(片持ち梁)

   フランク・ロイド・ライト作 カウフマン邸

 

 

 

AZ作 カンティ・レバー   

 

敢えて語るとすれば、名建築家の、美しいフォルムをどこまでも踏襲したいという想いがあります。すべてを極めたモノに本物があると思うからです。そしてそれを実現することで、自らの価値感が、AZユーザーの皆様と共有できると信じています。そして心から満足していただけることで、自らの幸せと思えるのです。

 

 

 

階段は単純で美しい。

住まう人々に、もっと美しく、快適な階段を提供したい。もっと素敵な空間をコーディネートしたい。

 

それは日本の建築事情に合わせて、もっと主張できるものでなければいけない。

階段は、用だけのものではない。しかし、美がそれを超越してはならない。 装飾にこだわる余り、上り下りの辛い階段になってはいけない。 それは、シンプルで生活に根ざした存在であればいいと思うのです。 

生活の1シーンで、何気ない幸せが、そのロケーションで生み出されることがあればいい。

例えば、昇るにつれ移ろう景色を愛でる、家族の語らいをさりげなく楽しむ、インテリアの主たるアイテムであり、そうでないときもある。要はさまざまな過ごし方の中で、なくてはならない存在になっていればいいと想うのです。

 

 

 

モノづくりの素晴らしさを共有するために。

ニッポンの製作会社、およそ階段に関連する会社を含めて、長所でもあり、最大の短所でもあるものが、「標準化」という理念です。例えば、日用品、特に時間とコストを最優先にするシーンには大変有効に機能するでしょうが、反面、余りにも身の回りに溢れすぎて、人それぞれの価値観まで平均化してしまうことが問題なのです。結果、モノへの感動が希薄化することで、アイテムの陳腐化という流行り言葉が飛び交い、どんなに利便性の良い品物でも、あっという間に二束三文な代物となってしまうことなのです。

 

私たちはもっと、ユーザーがモノづくりへ参加することを望んでいます。デザイン階段が昇降の役目という一義的なものから、ユーザーにとってもっと価値のあるものだと気づいてもらいたいのです。

そのために、AZはユーザーとともに考え、提案し、感動していくことを最も大事なこととして、守り続けていきます。

これからも「絶対に、下請け企業ではできないこと。余所とは違う価値を生み出すこと。」を誇りにしてモノづくりに邁進して参ります。

 

《階段が、リビングの中心にある人生を、一人でも多くの人へ》 

その使命感と、住む人に喜んでいただくことで、もっとすばらしい階段を作り続けていきたいと願っています。

 

 

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